母親が起業したのは今から8年前の平成22年。
なんでも両親の面倒を看れる通所介護(デイサービス)をしたいとの事だった。
当時、僕はリハビリの専門学校4年で地元の整形外科の病院に就職する事になっていた。
母親は僕たち姉弟4人を育て、末っ子である僕に手が離れると同時に起業したのだった。
もともと会社起業とは程遠い母親。
高校を卒業し、地元のデパート勤務。
それから夜間の大学へ進学し父親と出会う。
26歳で結婚した母親は、子供が生まれる度に転職を繰り返し、医療事務、保険代理店、訪問介護・施設勤務となり、株式会社設立の運びとなる。
60歳目前で莫大な借金を抱え起業するファンキーな母親である。